【注意点など】プリンターの共有と共用【2021/9/20】

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このブログの記事ジャンルで一番人気は「Windows Update」関連の記事になります。

その他のジャンルでは、「ビットロッカーの障害」と「プリンター共有の障害」が上位に入ってきます。

今回、2021/9/16配信のKB5005565が原因でプリンター共有ができないという障害が発生し、記事へのアクセスが膨れ上がりました。

それとともに、MSコミュの質問などを見たりして「プリンター共有ということを意外とよくわかっていない部分があるのではないか?」と感じる部分がありました。

そこで、トラブルの防止や解決の際にも関係してくるところがありますので、この機会に少し整理をしたいなと考え記事化することにしました。

私自身も厳密に使っていないところもあるのですが、まずは「共有と共用」の違いを解説し、それぞれのケースで問題が発生しやすくなる見落としやすい設定や、誤った設定を見ていきます。

なお、この記事では一般的な問題ではなく、見落としやすいものや一般のトラブルシューティング項目には出てきにくいものを取り扱っています。

興味のある方は、ご一読くださいね。

 

プリンターの共有と共用とは

プリンターの共有と共用の違いは何でしょうか?

共有

図ではPC-AにUSB接続のプリンターがあります。このように特定のPCにUSBやシリアルのポートで接続されているプリンターは、通常他のPCからの利用ができません。

そのようなプリンターを他のPCからも利用できるようにするのが共有です。

共有を可能にするためには、クライアントとゲストのPCでOSからの設定が必要になります。

特定のPCからしか接続/利用できないプリンターを他のPCでも利用できるようにするのが共有です。

 

共用

青い丸が域内ネットワーク(あなたがLANで接続しているグループ)です。域内ネットワークは更にインターネットに接続されている場合が大半です。

言い方を変えると、一般にはインターネットに接続しているルーターに(直接)繋がっているのが「PC-A~CとLAN接続状態のプリンター」です。

この状態で各PCからLAN接続状態のプリンターを利用するには、通常のケースでは特別な設定は不要です。

この状態で各PCからプリンターを利用するのは(共有ではなく)共用ということになります。

もともと基本的にどのPCからでも接続/利用できるプリンターを共同で利用するのが共用ということになります。

More:

・ネットワークプリンターの利用をセキュリティー機能で制限している場合などは対応操作や設定が必要ですが、そのようなことがない場合はどのPCからでも個別(かつ勝手に)にプリンターを利用することが可能です。

・LAN接続状態のプリンターとは、「もともと(無線)LAN接続が可能・プリントサーバーを介してネットワークにLAN接続している・ルーターのUSBポートに接続してプリントサーバー機能を利用の上LANに接続している」などの状態を指しています。

・今回9/16のKB5005565の影響で共有ができなくなったプリンターをプリントサーバーなどでLANに接続することで利用が可能になったケースでは、プリントサーバーのOSがLinuxなどWin OS以外でKBの影響を受けず、プリンターの利用が共有から共用に変わったためと考えられます。

 

このように共有と共用の二つではある意味全く異なる部分がありますので、障害発生の原因や対処も異なったものになるケースがあります。

手元で障害が発生して対処する際には、共有であるのか共用なのかということにも留意してくださいね。

 

一般的なプリンターとネットワークのトラブルシューティング

一応Winの機能として搭載されているトラブルシューティングツールやその利用方法のリンクなどを載せておきますね。

プリンターのトラブルシューティング

 

ネットワークのトラブルシューティング

 

共有/共用プリンターの障害で見落としがちなこと

一応共有と共用に分けてありますが、共有においてネットワークの問題が原因という場合もあります。

共有プリンターがホストPCでオンラインかつ利用可能な場合は、ネットワークの問題ということが多くなります。

今回、思いつくままに列挙しましたので、足りない部分や思い出したものは後ほど追加します。

なお、ここで列挙しているのは通常のトラブルシューティングでは問題が解決しない(しにくい)ものや、知らないとドツボにはまる事柄がメインとなります。

例えば、古いプリンターで「設定やネットワークの再設定時にプリンター本体を工場出荷状態に戻す必要がある」などという場合があることを知らないと「ひどいドツボにはまってしまう」ことになります…。

また、Win10対応でないメーカー独自のプリンタユーティリティーの影響で障害が発生している場合もWinのトラブルシューティングツールで問題点として指摘されることはまずありません。

頑張っても、直らない場合の参考になれば幸いです。

 

共有プリンターの障害で見落としがちなこと

・(特に)古い機種では、USBの接続ポートを変更すると共有設定を最初からやり直さなくてはならなくなってしまうことがあります。手動での印刷ポートの設定を求められる機種では、ポートの差し替えは行わないほうが無難です。

なお、メンテナンス時などどうしても抜き差しが必要な特にはPCは完全シャットダウン(高速スタートアップのシャットダウンは不可)、プリンターは電源を切ってコンセントを抜き3~5分ほど放置後にUSBを取り外します。

電源投入時は、元のポートに接続 ⇒ プリンターON ⇒ PCの電源ON という手順になります。

・(特に)古い機種(実例だとOkiのドットインパクトプリンター)では、USBの接続ポートを変更する・ホストPCを変更するなどした場合にPC上でどんなに頑張っても共有の設定ができないケースが出てきます。

プリンター本体を一度工場出荷の状態に戻さないと再設定ができないことなっちゃってます。

これ、知らないとドツボにはまります…。

・ホームグループの廃止により、共有にはパスワード設定が必須になりました。ところがパスワードなしのままで利用できている場合があるみたいです。(ある日突然利用できなくなったりする…。)

これ、障害のもとですので必ず直してくださいね。

・10~15年以上前のプリンター(特に複合機)でexe.でドライバーを導入できないものがある。共有する場合には、機種指定の方法でゲストPCにドライバーを導入する必要が出てきます。

・Win10対応のドライバーやユーティリティーがないプリンターを共有する場合は注意が必要です。ドライバーだけを導入するならまだしもプリンターのステータス監視などを含むフルパッケージを導入すると障害の発生源になることがあります。

ドラーバーのみを導入するか、デバイスマネージャーのドライバの更新からWin標準のドライバを利用するようにしてくださいね。

・今回の事例のようにネットワーク設定が問題で共有ができなくなるケースもあります。この場合はホストPCにおいてはプリンターはオンラインであり利用も可能とです。また、WinUpなどでUSBやシリアルに障害が発生するケースがあり、それが原因というときにはホストPCでプリンターはオフラインかつ利用もできない状態になります。

まずは、応急対応としてポートの差し替え(バックパネルポートが好ましい)や2.0と3.0以上の差し替えを試してみてください。全くだめな場合を含めて、その後抜本的な対策を施すと良いでしょう。

 

共用プリンターの障害で見落としがちなこと

・ホームグループ時代から利用し続けているPCで突然共有にトラブルが発生する場合がある。その中でネットワーク(設定)を完全リセットして構築し直すとOKになるケースがある。(ホームグループ時代の設定の残滓が影響?)

注:「ホームグループ: 参加可能」と表示されていなくても悪さをしている場合があります。そのケースでは「ネットワーク設定の完全リセット」をオフラインにした個々のPCで実行してくださいね。

・ネットワーク上で他の機器が見えなくなった特殊な事例

ネットワーク上でほかのPCが見えない場合の見落としがちな事例

LANの障害−意外な落とし穴と基本がなっていなかった話

・間違える人もいるようだが、共用プリンターに共有設定は不要。というか障害発生の原因になるので設定してはいけない

・メーカーにより発生頻度はかなり違うようだが、LANプリンターの接続設定時(最初にドライバーを導入するとき)に「有線接続か無線接続かを選択する」ようになっているケースがある。

このようなケースで、実際のプリンター接続方法が無線LAN接続であるのに有線LAN接続を選択してプリンターをインストールすると「プリンターを見失う、プリンターの検索時に出てこない」というようなことが発生し、結果として共用に失敗します。注意してくださいね。

・共用プリンターを各PC全てで「明確に通常使うプリンターとして指定」しておかないと共用に失敗する(使おうとしたときにオフライン状態)ケースがある。

・共有の項でも書いたが、Win10対応でないプリンターユーティリティーは問題の発生源になりやすい。ここは注意か必要。

 

今回の記事は以上です。

 

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