【WinUp個別】Windows 11 のインストール要件を満たすための変更方法【2021/7/15】

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この記事では、【WinUp個別】Windows 11がインストール可能な具体的条件【2021/6/29】で解説したインストール要件チェックで問題ありとされた場合の解消法について説明をします。

ただし、「解消ができる可能性のあるもの」と可能性がないものがあります。そのへんも踏まえて、解消できる可能性があるものに関しての方法と手段を説明します。

記事中で解説する手法はあくまで自己責任での利用となります。各種の手法を実行する前にはバックアップを取得することを忘れないようにしてくださいね。

なお、操作完了後の私の手元PCでは次のようになり、Win11のインストールが可能な状態になりました

操作前

 

操作を完了し、グラフィックスボードをHD6850から対応品のGTX1050tiに換装

 

修正や解消が可能なものと不可能なものについて

修正や解消が可能なものと不可能なものについて、項目別に見ていきます。なお、内容は7/3現在の情報に基づきます。

表の緑文字の項目は、物理的に修正するしか方法のないものと利用するしかないものになります。

More:

過去のWinでは、インストール要件ではじかれてしまうPCでも「要件を満たすPCでインストールしたOS」をクローンないしはシステムイメージのバックアップからリストアするという荒業でインストールすることができる場合がありました。

今回も、TPM・WDDM・ストレージやRAMの容量などについてはこの方法で要件を回避できる可能性はありますが、機材の仕様などの諸条件により可否が左右されると思いますし、実際にやってみないと不明です。

特にWDDMに関しては回避できそうな気もするのですが、後日Win 11インストール後にWDDM2.*非対応のVGAと交換してみることを含まて検証できればと考えています。

いずれにしろ、Win11のインストール要件は確定したものではありませんので、ストレージがGTPではない・UEFIの状態が適合していない・TPMが構成されていないなど、「実はWin11のインストールが可能なPCであるのに条件があっていない」という方以外は、じっと待つのが正解と思います。

 

パート 修正や変更の可否
CPU Intel第7世代ないしはAMD Ryzen 以降のCPU。

このパートに関しては、MSサイドで変更がなされない限りは、指定のCPUであるか、指定のCPUに載せ替えるしかありません。

RAM(メモリ) 4GB以上。

足りない場合には、増設による対応となります。増設が可能な場合は、できる限り8GB以上に増設することをおすすめします。

ストレージ GTPディスクではない場合に、データを保持したままでMBRからGTPへの変換が一応は可能です。

ただし、変換後の動作についての保証はありません。また、失敗もありますのでバックアップは必須になります。

更に、複数台のディスクを搭載している場合は内蔵ディスクはすべてGTPに統一したほうが望ましいことも覚えておいてくださいね。

なお、ユーザーフォルダとOneDriveをシステムデイスクに置く場合は最低1TB、ユーザーフォルダとOneDriveを他のドライブに置く場合で256GB以上の容量があるのが望ましいかと思います。きらに、手持ちのHDDを利用する場合は「4Kセクタネイティブ対応」であると良いかもです。

注:データを保持したMBR⇒GTP変換はあくまで非常手段と捉えておいてください。本来は、UEFI有効・セキュアブート構成済み(TPM2.0構成済み)・GTPディスクの状態で、UEFIインストールインストールし直すのが望ましいです。

システムファームウエア 多くの場合、M/Bの設定から、セキュアブートを有効にしたりTPMが構成されていない場合に有効にしたりしても、OSは起動することが多いようです。

記事ではその方法を紹介しますが、あくまで自己責任です。起動不能になった場合に備えて、バックアップは必須です。

なお、M/Bのファームウエアは最新のものに更新してください。(ベンダーからWin11対応のファームが提供されると考えられる「サポート期間中の製品」の場合は提供を待って、Win11対応のファームウエアにアップしてからWin11を利用するほうがベターです)

TPM TPM2.0以上が必須となります。

場合によっては、TPM物理モジュールのファームが1.2でもファームウエアアップデートで2.0が可能、モジュール自体は2.0対応なのにファームが1.2のママということがあります。この場合はアップします。

M/BによってはTPMチップが搭載されていなくても「ファームウエアTPMの構成が可能なもの」がありますので、その場合は有効に構成します。

なお、AMD PSP セキュリティーチップが搭載されているM/Bでは、ファームウエアTPMへの切り替えが可能です。その場合は、念の為デバイスマネージャーからAMD PSPは無効にします。

グラフィックス(カード) 独立したグラフィックスカードを搭載している場合は、DX12対応プラスWDDM2.*対応のカードに交換します。(ここはできれば最新のカード、中古品の場合はWDDM2.3以上(概ね2009年以降のチップのカード)が望ましいかと思います)

また、メモリが2GB以上搭載されているものをおすすめします。

CPUがグラフィックス内臓の場合とM/Bにグラフィックスが搭載されているケースでは、対応カードの追加と搭載されているグラフィックスの無効化をすることになります。

注:USBタイプのモニタ増設に関しては要検がまだ開示されていません。場合(製品)によっては利用できないことがあると考えられます。

ディスプレイ メインディスプレイは、条件に従うしかないです。

注:「対角サイズ 9 インチ以上」に関しては、補助ディスプレイやお絵かき用のディスプレイパッドなどについての詳細は開示されていません。

インターネット接続と

MSアカウント

とりあえずはMSアカウントがないとダウンロードやインストール後のOS認証ができない模様です。

この県に関しては、2~3日中にローカルアカウントでのインストールとOS認証、MSアカウントで認証したあとにMSアカウントを削除してローカルアカウントのみにした場合はどうなるのかなどを検証してみたいと考えています。

 

全体の流れ

最初にシステムイメージの保存、続いて高速スタートアップの無効化・M/BのAMD/Intelfファーストブートの無効化・起動時にスタートアップ設定を表示させる操作などをします。その後、順に確認と修正や設定の変更を実施して準備をします。

準備

1)システムイメージなどの保存

2)高速スタートアップの停止

3)AMD/Intelファーストブートの停止

4)起動時にスタートアップ設定を表示させる

5)ストレージが複数ある場合は、システムドライブ1台にする(ノートPCなどで取り外しが難しい場合はオフラインにする)

確認する

1)実行しているOSのOSのビット数の確認

2)CPUの確認

3)RAM(メモリ)容量の確認

4)グラフィックス(カード)の確認

5)システムファームウエアとセキュアブートの確認

6)TPMの確認

7)GTPの確認

準備

1)システムイメージなどの保存

・システムディスクのイメージを保存します。

予備のディスクがある場合はディスクをクローンして取り替えても構いませんし、今回の操作で起動しなくなった場合などはそのほうが楽かと思います。

注:

1)念には念を入れるという方は、すべての操作前にDISMとSFCを実行しておくとよいでしょう。

2)トラブルに備えて、回復ドライブを作成するか、Win10のインストールメデイアを作成しておくことをおすすめします。

 

・UEFI(BIOS)の設定を保存しておきます。

機種の指示に従ってUEFI(BIOS)設定画面を開きます。(F2キーやDELキーが多いですがまれにF8などということもあります。自分の仕様を確認してくださいね)

M/Bの今回変更することになる項目の設定を保存しておきます。書き写すのも大変ですので写真などをとっておくと良いでしょう。

なお、M/Bによってはユーザーの設定したプロファイルを複数保存できるものがありますので、その場合は機能を利用するとよいかと思います。

 

2)高速スタートアップの停止

Winキー押下 ⇒ 設定を開く ⇒ システムを開く

電源とスリープ ⇒ 電源の追加設定

電源オプションが開いたら電源ボタンの動作を選択するをクリック

現在利用可能ではない設定を変更します ⇒ 高速スタートアップのチェックボックスを外す ⇒ 変更の保存を押下

 

3)AMD/Intelファーストブートの停止

・機種の指示に従ってUEFI(BIOS)設定画面を開きます。(F2キーやDELキーが多いですがまれにF8などということもあります。自分の仕様を確認してくださいね)

・ブート(起動)タブにAMD/Intelファーストブートの項目がある場合無効にします。

UEFI の Fast Boot を無効にする手順

 

4)起動時にスタートアップ設定を表示させる

今回の操作中にトラブルが発生した場合に備えて、起動時にスタートアップ設定を表示させるようにします。

タスクバーの検索でcmd ⇒ コマンドプロンプトが表示されますので右クリックして「管理者として実行」し、コマンド「 bcdedit /set advancedoptions on 」を実行します。(もとに戻す際は「 bcdedit /set advancedoptions off」)「この操作を正しく終了しました」と表示されたらOKです。exit と入力して閉じてください。

次回起動時から、起動時に以下の画面が表示されるようになります。

f:id:jyamira1:20150329070738p:image

そのまま通常起動する場合はエンターキーを押下します。(そのままにすると10秒程度でシャットダウンされます)

この画面で例えばF4キーを押下するとセーフモードで起動します。

F10キーを押下するとスタートアップ修復などの回復オプションを利用できます。

参考:OSが起動しない状態からシステムの復元を行う方法 ( Windows 10 )

 

5)ストレージが複数ある場合は、システムドライブ1台にする(ノートPCなどで取り外しが難しい場合はオフラインにする)

操作の誤りや巻き添えで問題が発生することを予防するため、システムドライブ以外のドライブを切断します。接続ケーブルを抜いてくださいね。

なお、ノートPCなどで物理的に切断するのが難しい場合は、ディスクの管理からオフラインにするのが次善の策となります。ただし効果の程は今ひとつ不明です。また、OSからオフラインにしてもコマンドプロンプトからの操作などでは見えてしまいます。物理的に切断できない場合は、バックアップを取っておくようにした方が安心です。

 

確認する

1)実行しているOSのOSのビット数の確認

2)CPUの確認

3)RAM(メモリ)容量の確認

4)グラフィックス(カード)の確認

検索ボックスに「 dxdiag 」と入力してDirectX診断ツールを実行します。64ビットOS、要件を満たすCPUとメモリ、DX12+WDDM2.0以上が必要です。

 

5)システムファームウエアとセキュアブートの確認

msinfo32検索ボックスに「 msinfo32 」と入力してシステム情報を表示します。BIOSモードはUEFI、セキュアブート有効(場合によってはPCR7構成がバインド状態も必要)となっていればOKです。(有効に構成されていなくても機能があればよいという話もあるのですが、正式に確認されていません。)

 

 

6)TPMの確認

検索ボックスにデバイスマネージャーと入力し、デバイスマネージャーを開きます。並んでいるデバイスの中に鍵のアイコンが付いたセキュリティーデバイスがあればセキュリティーチップが搭載されていますので、展開して種類を確認します。

画像の例では、TPMチップではなくAMD PSP 3.0が搭載されています。(この場合は現状Win11非対応ですので、ファームウエアTPMで2.0を構成することになります。)

 

7)GTPの確認

Winキー + X で高度なコンテキストメニューを表示し、ディスクの管理を開きます。システムディスクを右クリックしてメニューを表示し、MBRデスクに変換と表示されていたらGTPディスクです。(GTPに変換となっている場合はMBRということになります)

 

実際の手順と注意点

以下、非対応となっているケースで対応させることが可能な場合の手段を紹介します。

MBRからGTPへのストレージ変換

本来は、きちんとGTPディスクにインストールすべきなのですが、データを保持したままで変換する手法もあります。

失敗もありえますので、バックアップを必ず取り、あくまで自己責任で行うことになります。

 

システムファームウエアとTPM

1)M/Bのファームウエアを最新にする

2)セキュアブートを構成する

3)TPMチップが搭載されている場合で1.2などの場合は2.0にアップする(できない場合あり)

4)TPM2.0のチップが搭載されていない場合はファームウエアTPMを構成する

 

1)M/Bのファームウエアを最新にする

M/BベンダーやPCメーカの提供している最新のファームウエアを導入します。通例では新しいOSが出るとそれ用のファームウエアが出たりするのですが、Win11の場合は実質Win10とほぼ同様なためどうなるのかは今のところ不明です。もし、提供されるようでしたらWin11対応のものにすることになります。

方法は、各ベンダーのページで確認してくださいね。

なお、クラッシュフリーBIOSなどのようなファームウエア更新に失敗した場合のリカバリが可能なものでない場合は、失敗するとM/Bが使い物にならなくなります。くれぐれも慎重に、また書き換え中に停電や電気の使いすぎでブレーカーが落ちるなどということがないようにしてくださいね。

例:

 

2)セキュアブートを構成する

セキュアブートが有効になっていない場合は有効にします。セキュアブートを有効にする場合はCSMは必ず無効にします。なお、互換モードで動作しているような古めのパーツは動作しなくなる場合があります。

以下のページを参考にしてくださいね。

 

3)TPMチップが搭載されている場合で1.2などの場合は2.0にアップする(できない場合あり)

TPM2.0が利用可能なチップであっても、ファームウエアが1.2などのままというような場合があります。そのような場合は、以下のページを参考にしてモジュールのファームウエアを2.0にアップしてくださいね。

 

4)TPM2.0のチップが搭載されていない場合はファームウエアTPMを構成する

以下のページなどを参考にして、ファームウエアTPMを有効にしてみてくださいね。

なお、AMDのセキュリティーチップが搭載されている場合は、デバイスマネージャーから無効にすることをおすすめします。

 

おまけ・・・グラフィックスカードの交換と追加

グラフィックスカードは、DX12 + WDDM2.0 が必要になります。

DirectX 12はほとんどのケースで対応していると思いますが、2016年以前のグラフィックスチップではWDDM2.0以降というのは非対応のカードが多くなります。

最新のファームウエアを適用してもWDDM2.0以上の対応にならない場合は、カードを買い換えることになります。

M/B上やCPU内臓のグラフィックスが非対応の場合は、WDDM2.0以降に対応したカードを増設し、非対応のM/B上やCPU内臓のグラフィックスをBIOSで無効にすることになるかと思います。

ただし、間違いなくすべてのケースにおいて「それでOKになるのか」ということやWDDM2.0以上と1.*の混在環境はどうなのかということははっきりとしません。

なお、WDDM2.*非対応のグラフィックスを搭載したCPUはCPU要件で非対応になっているようです。

 

終わりに

以上色々と書いてきましたが、まだ実際にWin11にしたケースも一般的ではなく、情報も少ないです。

正式提供までには色々と変更もあるのでしょうから、それを待つのが正解とも言えます。

また、この記事で紹介した操作ネドはあくまで自己責任です。

それでもWin11にという方は、色々と試してみるのもPCの楽しみ方です。

今後も、情報を入手したら追加で提供してゆきたいと思います。

良きPCライフを!!!

今回の記事は以上です。

 

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